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 更迭されたボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)は9月30日、ワシントンで開催された会合で北朝鮮問題について講演し、「北朝鮮が核兵器を放棄するという戦略的決断をしていないことは明らかだ」と述べた。北朝鮮が核開発を続けて核能力を強化する決断をしているとの見方を示した形だ。

 ボルトン氏が更迭後に対外的に講演するのは初めて。ボルトン氏は講演で「北朝鮮の核兵器保有を容認できなければ、ある時点では軍事力の行使は選択肢の一つでなければいけない」と発言。「この選択肢を嫌うのであれば、北朝鮮は核兵器を持ち続けることを確実なものにする」と強調し、北朝鮮に対する軍事行動を排除するべきではないと主張した。

 ボルトン氏はイランや北朝鮮問題をめぐりトランプ米大統領と意見対立し、9月10日に更迭された。トランプ氏は、ボルトン氏が核放棄をした後でなければ制裁を解除しない「リビア方式」を北朝鮮に適用するように提唱したことを挙げ、「最悪だった」と非難。後任には、国務省のロバート・オブライエン人質問題大統領特使が就任した。(ワシントン=園田耕司)