ニューヨーク=藤原学思
北朝鮮の金星(キムソン)・国連大使は9月30日、ニューヨークの国連本部で一般討論演説に臨み、「朝米交渉が絶好の機会になるか、危機を深めるかは米国次第だ」と述べた。北朝鮮の非核化をめぐる米朝実務者協議の再開を見越して、米国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。
金氏は、昨年6月の米朝首脳会談から1年以上が経過したことに触れた上で、「朝米関係にこれまでほぼ進展はみられず、朝鮮半島情勢は緊張が高まってばかりの悪循環から抜け出せずにいる」と指摘。その要因として「米国の政治的、軍事的挑発」を挙げた。
その一方で「我々は、米国とひざを突き合わせ、これまで話し合ってきた諸問題について包括的に議論することへの意欲を示してきた」とも述べ、今後の交渉に一定の期待感を持っていることもうかがわせた。
北朝鮮は昨年まで、国連総会の一般討論演説に5年連続で外相を派遣。だが、今年は格下の国連大使が登壇することになり、一般討論期間の最終日に演説日が設定された。(ニューヨーク=藤原学思)
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朝日新聞国際報道部