世界的ソプラノ歌手のジェシー・ノーマンさんが9月30日朝、脊髄(せきずい)損傷の合併症による敗血症性ショックと多臓器不全のため、ニューヨークの病院で死去した。74歳だった。AP通信が広報担当者の話として伝えた。

 米国ジョージア州オーガスタ生まれ。ボルティモア市のピーボディ音楽院などで声楽を学んだ。1969年、ベルリン・ドイツ・オペラの「タンホイザー」のエリーザベト役でオペラデビュー。96年にはアトランタ・オリンピック開会式で歌声を披露した。「20世紀最高の声楽家の一人」ともいわれ、グラミー賞を4回、2006年には同賞の生涯功労賞を受賞した。

 ジェシーさんの家族はAP通信にあてた声明で「ジェシーの業績を誇りに思います。彼女が世界中の聴衆に与えたインスピレーションは、これからも喜びの源泉であり続けます」と述べた。(ニューヨーク=藤原学思)