ローマ法王、長崎爆心地で核兵器廃絶メッセージ検討
榎本瑞希
11月23~26日に訪日するローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(82)が、74年前に原爆が炸裂(さくれつ)した直下にあたる長崎市の爆心地公園で、核兵器廃絶に向けたメッセージを出すことを検討している。1日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、24日は爆心地公園のほか、豊臣秀吉のキリシタン弾圧によって宣教師や信徒が1597年に処刑された日本二十六聖人殉教の地、西坂公園への訪問も検討している。午後1時半からは長崎市の長崎県営野球場でミサを執り行う予定。
法王が国家元首を務めるバチカンは、2017年に国連で採択された核兵器禁止条約にいち早く署名、批准した国の一つ。1981年に来日した法王ヨハネ・パウロ2世は広島市の平和記念公園を訪れ、「戦争は人間のしわざです」「広島を考えることは、核戦争を拒否することです」などとする「平和アピール」を発していた。(榎本瑞希)
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