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 交通事故や事件に巻きこまれて亡くなった人の人型パネルなどを展示し、生きた証しと命の大切さを伝える「生命(いのち)のメッセージ展」が1日、大分県立竹田高校で開かれた。2009年8月に練習中に熱射病で亡くなった同校剣道部の工藤剣太さん(当時17)を含む31人が、「メッセンジャー」として展示された。2日は一般にも公開される。

 パネルは亡くなった人の身長と同じ高さ。写真や遺族のメッセージが貼られ、足元には生前に履いていた靴が置かれている。給食中に倒れて亡くなった県立南石垣支援学校の林郁香さん(当時17)も、最近加わった。母香織さん(49)は「同じような事故が二度と起きないように伝えていきたい」と話した。

 パネルを貸し出したNPO法人「いのちのミュージアム」代表理事の鈴木共子さんは「日本中、世界中の人が、生きたくても生きられなかった人たちを思い、犯罪も事故もない世の中をつくっていくことが願い」と全校生徒や教職員ら約500人に訴えた。

 竹田高2年の青松勇斗さん(17)は「今までは簡単に『死ね』という言葉を使ったりしたが、これからは使わない。自分の命も他人の命も大切にしたい」。工藤さんの母奈美さん(50)は「みんなパネルをよく読んでくれていた。こんな事件を二度と起こさないよう、子どもたちが考えるきっかけになったらいいと思う」と話していた。(中沢絢乃)