広島・緒方監督が辞任表明 「期待に応えられなかった」
プロ野球広島の緒方孝市監督(50)が1日、今季限りでの辞任を表明した。同日、松田元(はじめ)球団オーナーにシーズン終了の報告に訪れた後、「今シーズンをもってユニホームを脱ぐことになりました」と会見で明かした。
広島は今季、シーズン最終戦となった9月27日の中日戦に敗れ、クライマックスシリーズ(CS)進出を自力で決められなかった。最終的に阪神に逆転でのCS進出を許し、4年ぶりに4位で終わった。緒方監督は、「今季は、4連覇と日本一を目標に戦ってきたが、達成することが出来ず、期待に応えることができなかった。監督としての責任であり申し訳ない」と謝罪した。
緒方監督は2009年に現役引退すると、翌10年から広島のコーチを務め、15年に監督に昇格。1年目は4位で終え、2年目の16年に25年ぶりのリーグ優勝を達成。17、18年までのリーグ3連覇は、球団史上初の記録となった。
今季は4連覇に挑んだが、成績の乱高下が激しかった。球団史上初の開幕5カード連続負け越しからスタート。一転して、5月に球団新記録の月間20勝を遂げたかと思えば、6月末から7月には引き分けを挟んで20年ぶりの11連敗を記録。その連敗中には、緒方監督が平手で選手を複数回たたいたとして、球団本部長から厳重注意を受けていた。今季は、70勝70敗3分けの勝率5割でシーズンを終えた。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。