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 (国体高校野球《硬式》準決勝 関東一10―2仙台育英)

 国体の高校野球(硬式)は1日、ノーブルホームスタジアム水戸(水戸市)で準決勝があり、今夏の全国選手権で8強だった関東一(東京)が同じ8強だった仙台育英(宮城)に逆転で七回コールド勝ち。主役は地元・茨城出身の代打の切り札だった。

 0―2で迎えた五回、3連続四死球で得た無死満塁の好機だった。前半の展開を見て「嫌な雰囲気」と感じていた米沢貴光監督は、9番打者に代打を送った。谷口(やぐち)龍汰(3年)、背番号12。茨城県つくばみらい市出身の右打者だ。今夏の甲子園4試合では2度、代打で起用され、1安打を放っていた。

 その1球目。「集中力があまり長く続かない。初球からいこう」。126キロのスライダーを迷い無く振り抜いた。鋭い打球が逆方向の右中間へ。走者一掃の逆転二塁打。谷口も一気に三塁を狙ったが、タッチアウト。それでも、足を果敢に使って勝ち上がった関東一らしさを体現し、笑顔でベンチに引きあげた。

 この一打で後続は勢いづき、この回、計9安打10得点。決勝進出の立役者になった谷口は、「地元なので、結果を残したかった。ここで日本一になりたい」と意気込みを新たにしていた。(小俣勇貴