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 「イクメン」という言葉の広がりにあわせ、男性の子育ても、日常の風景となってきました。ただ、旧来の「男は仕事」という価値観が残る中、子育てに深く関わる父親たちは、仕事と家庭との両立にモヤモヤを抱えています。こうした状況について、ジェンダー論が専門で、「揺らぐサラリーマン生活」(ミネルヴァ書房)の編著がある関西大学教授の多賀太さん(50)は、「仕事も家庭も」という「両立疲れ」の状況にあると指摘します。

「奥さん、休めないの?」、育休阻む性別役割の意識

 「自分の子どもを育てるのは当たり前のことと感じます。『イクメン』という言葉で、あえて父親の育児を強調することには、違和感を覚えます」

 中部地方に住む公務員の30代男性は、そう話す。子育ては当然という感覚だ。共働きの妻、長男(3)との3人暮らし。1年間の育休を取り、今年の春に復帰した。子どもの保育園のお迎えに行くため、定時で仕事を切り上げる。そんな生活に立ちはだかるのは、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」という性別役割の意識という。

 育休取得時のこと。

 2年に及ぶ単身赴任を終え、中部地方に戻るタイミングで育休を取得しようと、所属組織の人事担当者とは何度も面談を重ねた。長男の成長を近くで見守りたいと思った。妻のキャリア形成を後押ししたいとも考えた。

 ところが、面談の度に、「本当に、育休取るの?」「奥さんは、もっと休めないの?」と聞かれた。出産時の育休を断念した経緯もあって、強く申し出て何とか取得できたという。

子どもが発熱、「言い訳」を先回り

 職場復帰後も、「男は仕事」という意識に葛藤を抱える。

 朝は妻と2人で保育園に子ども…

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