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(1日、国体高校野球 海星6―2履正社)

 夏の全国王者との一戦で、海星(長崎)のエースが輝きを放った。先発右腕の柴田蓮人(3年)が、履正社(大阪)を相手に緩急をつけた投球で強力打線をかわし、勝利に貢献した。

 「相手は夏の優勝校。負けてしまうかなと思ってしまった」。試合前の素直な心境だ。だからこそ、「自分の持ち味で勝負するしかない」と、開き直った。

 対峙(たいじ)した履正社打線の圧力はすごかった。「浮いた球は全員が強く振ってくる怖さがあった」

 最速133キロと、全国レベルで見れば決して速くはない。緩急をつけながら丁寧に投げるという自身の強みをぶつけるだけだった。90キロ台のカーブを低めに集めて打ち気をそらしながらストライク先行を貫く。ゴロやフライを打たせた。

 五回までに6点の援護をもらい、悠々と投げすすめた。8安打を浴びながらも、失点したのは七回だけ。四死球は一つだった。相手のプロ注目の4番・井上広大(3年)には1本の安打も許さなかった。

 2番手の江越永輝(えいき)(3年)が無失点で試合を締めるのを見届け、「夏の優勝校に勝ててすごくうれしい」。そして決勝を見据え、もう一度表情を引き締め直した。「リセットして、また集中したい。やるからには勝ちたい」(高岡佐也子