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 (1日、国体高校野球 海星6―2履正社)

 国体の高校野球(硬式)は1日、ノーブルホームスタジアム水戸(水戸市)で準決勝があり、今夏の全国高校野球選手権で初優勝した履正社(大阪)が海星(長崎)に2―6で敗れた。夏の王者の長い1年が終わった。

 履正社は0―6で迎えた七回、先頭の主将、野口海音(みのん)(3年)が遊撃内野安打で出塁すると、続く野上聖喜(いぶき)(3年)が中越え適時二塁打で1点を返した。1死三塁からは、1番桃谷惟吹(いぶき)(3年)の右犠飛で加点。しかし、中盤までの失点が重かった。

 整列後。やりきったはずの野口の気持ちは、海星の校歌斉唱を聞いて少し揺れた。「相手の校歌を聞くのは、春の大商大戦以来ですね。聞きたくないというか……。やっぱり負けたら悔しい」

 打線は夏の甲子園全6試合で2桁安打を記録し、この日も11安打を放ったが、なかなかつながらなかった。「10安打(以上)を打っても、負けるのが野球。勝ち続けるって難しいですね」

 試合後のインタビュールーム。最後の打者となった2年生の小深田大地が「3年生を最後も勝たせたかった」と号泣していた。その姿を見て、野口はつぶやいた。「そんなに泣かんでいいのに。あいつらはいま、大阪を戦っているので、切り替えないと」

 夏には勝つ喜びを分かち合い、最後の秋に改めて負ける悔しさを伝えた。そして、新チームの背中を押し、野口たちの3年間は終わりを迎えた。(小俣勇貴