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 東京高検は1日、恐喝未遂事件で裁判中の被告の男が同日、勾留の執行停止中に逃走したと発表した。裁判所が病院での診察を理由に3時間の執行停止を認め、立川拘置所(東京都立川市)を出たが、東京地検立川支部に出頭しなかったという。立ち回りが予想される都内の自治体に連絡するとともに、警視庁の協力を得て行方を追っている。

 男は高橋伸被告(45)。高検によると、知人男性から300万円を脅し取ろうとしたとして3月に逮捕され、8月28日に東京地裁立川支部で懲役1年6カ月の実刑判決を受けた。控訴後の9月26日に同支部が執行停止を決定。検察側は逃走の恐れが高いなどと反対したが、東京高裁が棄却した。

 高検によると、執行停止期間は1日午前8時半から11時半までだった。被告は2人の身元引受人と車で拘置所を出たが、病院には姿を見せず、予定の時刻を過ぎても地検立川支部に出頭しなかった。高検は正午ごろに警視庁に連絡し、午後2時ごろまでに自治体にも伝えたという。自治体名は「収容に支障をきたす恐れがある」として明らかにしなかったが、自治体が住民に注意喚起しているという。

 今回の逃走を発表した理由について、東京高検の松井洋・総務部長は「昨今の逃走事案が住民の不安を与えている」と説明。「被告が出頭しなかったことは大変遺憾。できるだけ早く収容すべく努力する」とコメントした。