関電元副社長と常務は1億円超す受領 小判や外貨も
西尾邦明 室矢英樹
関西電力の役員ら20人が、高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役の森山栄治氏(故人)から計約3億2千万円の金品を受け取っていた問題で、うち2人の受領額が1億円を超えていることが分かった。鈴木聡常務執行役員が1・2億円前後、豊松秀己・元副社長が1・1億円前後の金品を受け取っていた。役員らが受け取った金品には、小判や外貨も含まれていたという。
鈴木氏は現在、福井県美浜町にある原子力事業本部で本部長代理を務める。豊松氏は前の本部長。同じように本部長の経験がある八木誠会長も、2006~10年に複数回金品を受領していたことを認めている。ほかにも、現在の本部長である森中郁雄副社長らも20人に含まれ、数千万円分を受け取った役員もいる。不適切な金品の受領は、原子力畑の役員を中心に広がっていた。
20人が受け取っていた金品の大半は現金や商品券だったが、金(ゴールド)や数十万円相当のスーツの仕立券など高級品が多く含まれていた。中には小判や外国の通貨などもあったという。
関電によると、同社にはこう…