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 小説や随筆、詩や編集などに関わる文筆業の人たちでつくる「広島ペンクラブ」(迫田勝明会長、会員数112人)の創立70周年を記念した講演会が2日、広島市東区であった。作家の下重暁子さんが、自身の著作と同じ「年齢は捨てなさい」の題で講演。約700人が聴き入った。

 1945年夏に小学3年だった下重さん。「昭和20年から私の精神年齢は始まっている」と語った。敗戦前後で世の中が激変し、「親も先生も大人はみんなあてにならない。私は自分で考えて生きていくと決めた」ためだという。

 「後期高齢者」といった呼称や、年齢で人を判断する世の風潮について具体的な経験にも触れつつ批判し、「実年齢と自分ができてきた年齢は違う。自分の年齢は自分で決めましょうよ」と語りかけた。

 75年、広島カープが初優勝した日に広島にいたと振り返り、「広島から元気をもらう。広島に来るとあのときのことを思い出す」とも語った。(宮崎園子