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【まとめて読む】患者を生きる・眠る「認知症の介護」

 神奈川県の女性(59)はアルツハイマー型認知症の母親(86)の介護で、睡眠不足に悩まされてきました。夜中まで同じことを繰り返し尋ねてくる母親との生活に極度のストレスを感じ、少しでも負担を軽くしようと、様々な人に救いを求めました。

心の平静を保てない……

 睡眠不足に悩まされるようになったのは、2016年ごろからだ。

 1997年に長男(21)を産んだ後から、自営業の夫(51)とともに、実家で両親と一緒に暮らしてきた。

 母は2011年ごろから、もの忘れが目立つようになった。14年10月、真夜中に自宅2階に上る階段の途中で倒れ、体が冷え切っているのを、テスト勉強のために深夜まで起きていた長男が見つけ、救急車で病院に運んだ。体に異常はなく、1日で退院できたが、母は病院をホテルと勘違いし、「うちの主人の部屋はどこですか?」と職員に尋ねた。

 その後、アルツハイマー型の認知症と診断された母の症状は目に見えて悪化した。

 家族みんながいるときに話し合ったことを忘れてしまい、「何よ、私だけのけ者にして」と文句を言った。いらだちをぶつけるかのように、突然、スリッパを持って振り回す。皿を床にたたきつけて割ったこともあった。だが、しばらくすると、何事もなかったかのように話しかけてくる。女性は冷静さを保つことが難しくなっていった。

 16年10月、女性は父(当時84)にメールを送った。日頃から母のことでお互いに愚痴を言い合っていたが、自分の悩みを長いメールにつづったのは初めてだった。

 「哀しみや情けなさや苦しさや……自分の心のコントロールが出来ません」

 当時、母は入浴もしなくなっていた。妹(57)に促され、市役所に要介護認定を申請した。その結果、「要介護2」と判定され、週2回デイサービスセンターに通って、入浴するようになった。女性は一息つくことができた。

 17年4月、両親は結婚60周年の記念に、2泊3日の京都旅行に出かけた。現地では父の知人夫妻が同行してくれた。その翌日、女性は夫と一緒に九州の大学に入学したばかりの長男の様子を見に行った。

 3日間の旅行を終えて帰宅すると、先に自宅に戻っていた父が高熱を出し、ベッドで横たわっていた。

寝る前に精神安定剤

 母に尋ねると、「具合が悪くて…

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