愛媛)西条でカブトガニの成体捕獲 4年ぶり

柳川迅
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 愛媛県西条市は2日、同市沖の瀬戸内海で「生きた化石」と呼ばれるカブトガニの成体が見つかったと発表した。成体の西条市での発見は5年ぶり。

 市立東予郷土館によると、9月25日午前6時半ごろ、市内の東予港付近の一ツ橋川河口沖約40メートルのところに仕掛けてあった網にかかっていたのを地元住民が発見。体長58センチ、重さ2・6キロのメスで、背や腹、エラにフジツボが多数付着し、頭部に傷が多かった。雄が甲羅に抱きついていた跡があることから、付近に雄もいる可能性がある。

 カブトガニはかつて瀬戸内沿岸から九州北部にかけて多く生息していたが、埋め立てなどで生息環境が悪化。環境省のレッドリストで絶滅危惧I類に指定されている。

 市はカブトガニ復活をめざし、1994年からこれまでに幼生約9万6千匹を放流している。孵化(ふか)してから12~13年で成体になるといわれ、郷土館の担当者は「放流個体の可能性がある」としている。捕獲したカブトガニは特徴を記録し、印をつけて海にかえす予定。(柳川迅)