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 山梨県がキングサーモンとニジマスを交配し、約10年をかけて開発した養殖魚「富士の介」が大きく育ち、初めての出荷式が2日、湯村温泉(甲府市)のホテルで開かれた。鮮やかなサーモンピンクの身を使った切り身のあぶりや昆布じめ、マリネなどの料理が振る舞われ、約100人が舌鼓を打った。

 「海なし県」の山梨だが、淡水魚の養殖は古くから盛んで、県によるとニジマスの生産量は全国3位、イワナ・ヤマメなども2位となっている。

 「富士の介」は、キングサーモンのおいしさとニジマスの育てやすさを併せ持つ養殖魚として開発された。県水産技術センターが生産した卵を県内の養殖業者に供給し、安全なえさの使用や出荷時の肉色など、基準を満たしたものを「富士の介」ブランドで出荷する。養殖場での飼育は2017年に開始。2年かけて体長50~60センチに育てた。

 式典には長崎幸太郎知事や流通業者、調理師らのほか、「応援団長」に就いたタレントのさかなクンも駆けつけ、「刺し身にしたらとろける甘さ。感動的な味わいです」とPRした。山梨学院大管理栄養学科の学生らも出席。4年生の横谷侑実さん(22)は「栄養も豊富で地産地消にもなる。学校給食にとりいれるといいのでは」と話していた。(吉沢龍彦)