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日韓インタビュー 平野啓一郎さん(小説家)

 日韓関係が悪化する中でも、文学をめぐる状況はやや様相が違う。日本では韓国文学のベストセラーが生まれ、翻訳が続いている。「個」を取り巻く状況や苦悩には通じるところが多いからだろう。国の違いを超えた共感の結びつきを、どう深めていけるか。小説家の平野啓一郎さんに聞いた。

 ――日韓関係が過去最悪と言われています。「嫌韓」をあおるワイドショーや週刊誌が目立ちます。

 「僕は韓国人の友人が多いし、韓国には読者もいます。自分の親しい人たちのことを「韓国人」というだけで目の色を変えて糾弾するのは耐えられません。腹が立つと同時にすごく傷つきました」

 「韓国の問題になると、メディアは無責任に反感をあおり、嫌悪感や敵意を垂れ流しにしています。元徴用工問題の韓国大法院判決文も読まないような出演者にコメントさせてはいけない。みんなまず、あの判決文を読むべきですよ。日本語訳で四十数ページ。技術を習得できると期待して応募したら、危険度の高い労働環境に置かれ、賃金を支給されず、逃げ出したいと言ったら殴られた。悲惨ですよ」

 「元徴用工、李春植(イチュンシク)さんのインタビューを読むと、今の技能実習生の問題と生々しく重なりました。異郷の地で過酷な労働をさせられてどんな気持ちだったろうか。労働者は大切にされるべきだという価値観があれば、元徴用工問題の判決文を読んでショックを受けないはずはありません」

 ――判決文やインタビューを読むことで見え方が変わるのですね。

 「いきなり国家利益の代弁者に…

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