若狭氏「見返りの認識示す資料あれば関電側に刑事罰も」

[PR]

 関西電力の役員ら20人が高浜原発のある福井県高浜町の元助役(故人)から計約3億2千万円分の金品を受け取った問題で、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は次のように話した。

 関西電力が元助役に提供したのは、実質的には非公開情報ではないか。そうした情報を提供した見返りに金品を受け取っていたなら、関電役員に会社法上の収賄罪が成立する。しかし元助役は長期間、頻繁に多額の金品を贈っており、現時点では趣旨がはっきりしない。金品は情報提供を受けたことの見返りだと、元助役が認識していたことを立証する必要がある。その認識を示す元助役のメモなどの客観的資料があれば、関電役員が刑事罰に問われる可能性が出てくるだろう。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません