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 宮城県大崎市で2日、大崎・栗原医療圏の医療、行政関係者が医療提供体制を協議する会議が開かれた。厚生労働省が公表した、再編統合の検討などが必要な県内18の公的病院のうち、7病院が医療圏内で、院長からは国の方針に戸惑いの声が相次いだ。

 大崎・栗原医療圏は大崎市、栗原市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町の6自治体で構成される。圏域内の急性期や回復期など機能ごとのベッド数などを調整してきた。

 涌谷町国民健康保険病院の新田篤院長は、「地域包括ケアという言葉がない時代から地域包括ケアを実践してきた。それで、いいのだろうと思っていたが、今回、18病院の中に入った。実際、国は具体的に何をイメージしているのか、再編統合を考えているのか、分からない」と述べた。

 二つの分院が対象となった大崎市民病院の並木健二院長は「岩出山分院は建て替えたばかり。鳴子分院は、これまでも病床数を減らしており、さらに、建て替えにより40床と、かなりダウンサイジングとなる。今、実施設計中で、計画を変更するのは大変だ」と、国の方針に懸念を示した。

 県の遠藤圭医療政策専門監は「この会議で確認してきた部分については、このまま粛々と進めることになると思います」と応えた。

 県は今後、他の医療圏でも同様の会議を開く予定。医療圏ごとに、各病院の事情をヒアリングして意見調整をして、来年9月をめどに方向性をまとめる。

 厚労省から再編統合の検討が必要とされた大崎・栗原医療圏の病院は、栗原市立若柳病院▽大崎市民病院岩出山分院▽公立加美病院▽栗原市立栗駒病院▽大崎市民病院鳴子温泉分院▽美里町立南郷病院▽涌谷町国民健康保険病院(角津栄一)