編集委員・大野博人(当時外報部員) 論説委員・梅原季哉(当時ウィーン支局長) 編集委員・三浦俊章(当時アメリカ総局員) 論説委員・駒木明義(当時モスクワ支局長)
ベルリンの壁の崩壊から30年が経つ。しかし、ポスト冷戦の時代は、人々が当初夢見たようなバラ色の世界とはならなかった。今日の国際政治は、ナショナリズムがぶつかり合い、ポピュリストの指導者たちが、大衆の感情をあおっている。なぜ世界はこういう道をたどったのか。歴史の節目で同時代史を目撃した記者たちが振り返る。あのときが転換点だった。
1989年、東欧革命の波は12月にルーマニアに及んだ。独裁者のチャウシェスク大統領夫妻が処刑されて間もない翌月、取材に入った私は首都ブカレストの朝の光景に驚いた。
広い車道にいくつもの人の輪ができている。みんなで議論しているのかと思った。だが一人一人がバラバラにしゃべっている。互いの話を聞いていない。監視社会でたまり続けた思いをひたすら吐き出しているようだった。
晴れ晴れとした気分が広がっているだろう。そんな東京での想像は打ち砕かれた。社会は熱に浮かされていた。
たしかに人々は自由になった。が、その自由はどこに向かうのだろう。やがて、この国に暮らすハンガリー系住民への迫害運動が始まる。こんなところにも向かうのかと困惑した。
東ドイツでも人々の情念が解き…
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朝日新聞国際報道部