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 ブドウの盗難を防ごうと、インターネットを介して機器がつながり合う「IoT」を活用した実験が、山梨県山梨市内で進んでいる。畑に置いた装置が侵入者などを感知すると農家に通報する仕組み。農家の見回りの負担軽減が期待されている。

 実験は、市やJAフルーツ山梨、NTT東日本など官民が連携し、9月から取り組んでいる。三脚に取り付けられた人感センサーは太陽光発電で稼働。人の侵入を感知すると、市役所の基地局を経由し、農家やJA職員らの携帯などにメールを送信する。

 県内では、シャインマスカットなど高級ブドウの盗難が相次いでいる。山梨市や甲州市が管轄の日下部署が発表した今季の被害は計9件。農家にとって収穫期の見回りの負担が課題だったという。

 市によると、「省力化につながっている」との声が農家から寄せられている。センサーはイノシシやシカなどにも反応するため、鳥獣害対策への活用も検討中だ。(永沼仁)