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 自動車学校で使う学科や運転の「教本」。じつは、トヨタ自動車の100%子会社が全国トップシェアを持っています。どうして「トヨタ製」の教本がつくられて、広がったのか。理由を探りました。

「販売の神様」が主導

 名古屋市の高級住宅街・八事(やごと)地区に「中部日本自動車学校」がある。昨年は、二輪車を含めて5600人あまりが入校した。

 この教習所を運営する「トヨタ名古屋教育センター」が、教材もつくっている。

 同校ができたのは、日本のモータリゼーション前夜の1957(昭和32)年。トヨタの初代クラウンの発売から2年後だ。トヨタの前身企業の一つ「トヨタ自動車販売」の当時の社長、故神谷正太郎氏が主導し、同社の一部門として設立。63年に独立した。

 神谷氏は、トヨタの販売ネットワークの整備に力を注いで、「販売の神様」と呼ばれた。一方で、「一生無事故のドライバーを育てたい」との思いを抱いていたという。

「トヨタ色」は出さず

 教材づくりは開校当時から続けており、教本や問題集のほか子ども向けのぬりえも手がける。全国1100校ほどに販売しており、主力の「学科教本」や「運転教本」はトップシェアだという。

 学科教本(344ページ)は交通ルールやマナーをまとめた「お勉強」の本。わかりにくい語句に注釈をつけ、後から復習もできるようにしている。

 一方、運転教本(248ページ)は運転の仕方を説明した本。技能教習中でもすばやく参照できるように、文字を減らして、見開きで完結させている。

 いずれもトヨタの名前は、裏表紙の発行者名として「トヨタ名古屋教育センター」が出てくるぐらい。「トヨタ色」は、なるべく薄めているという。

新教習所の「先生役」

 高いシェアには二つの理由がありそうだ。

 一つは歴史的な経緯だ。モータ…

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