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 川崎重工業が、ロケットの残骸や人工衛星の破片などの「宇宙ごみ(スペースデブリ)」を宇宙空間から取り除くための地上アンテナ施設を披露した。アンテナを通じ、デブリを除去する衛星を制御する。商業的にも軍事的にも宇宙空間の利用が広がるなか、デブリを取り除く必要性は増しているが、事業化への課題は多い。

 地球の周囲には、地上から観測できる10センチ以上のデブリだけで約2万個あると言われ、稼働中の衛星は大型デブリに衝突しないように軌道を微調整しながら運行されている。デブリを放置すると、稼働中の衛星にぶつかって壊してしまうおそれがある。

 川重は岐阜県各務原市の同社岐阜工場に完成した施設を4日に披露した。直径3・7メートルのアンテナと管制室を備える。施設では、デブリを除去する衛星からの画像データを受信したり、その衛星を制御したりする。衛星がデブリに接近すると、その向きや回転速度を計算し、約2メートルの距離から金属製のアームを伸ばしてデブリを捕らえる。衛星は大気圏に降下させ、空気との摩擦熱でデブリとともに燃やして除去する。

 川重はこの日、2020年度ま…

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