拡大する写真・図版 これもアート作品。神戸のどこかにある民家の住人は、自分を「鑑賞」する他者に見向きもしない=2019年9月、神戸市

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 参加作家はたった2人。異色の芸術祭「ART PROJECT KOBE 2019 TRANS-」が、神戸市内で開かれている。街中に点在する異空間を地図を片手に訪ね歩く道のりは、神戸という土地の記憶をたぐり寄せ、時空や生死を越境する「巡礼」の旅となる。

 野外巡礼劇「日輪の翼」を10月4~6日に上演したのは、やなぎみわ。2016年以降、5都市で披露してきた。会場は市中央卸売市場本場内。波止場のステージトレーラーと台船上にまたがる「半陸半海」の舞台で、熊野の老婆の旅物語に真光寺(兵庫区)で入滅したとされる一遍上人の遊行を重ね、演出には踊り念仏やポールダンスを取り入れた。

 一方、ドイツ出身のグレゴール・シュナイダーは兵庫港と新開地、新長田の3地域計10カ所で、「美術館の終焉(しゅうえん)―12の道行き」を展開している。

 キリストの受難に思いをはせる「十字架の道行き」になぞらえ、12の「留(りゅう)」として作品を設置。虚構と現実、過去と現在を行き来する作品について、シュナイダーは「デジタル時代の『不死』を提案したい」と話す。

 作品鑑賞の道行きの起点、JR…

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