検閲受けたアート、なぜ集める? 少女像購入した実業家

有料記事トリエンナーレを考える

バルセロナ=疋田多揚
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 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で中止に追い込まれた「表現の不自由展・その後」で展示された慰安婦の少女像と同じ作品を、スペイン人の実業家が購入し、同国の美術館で展示しようと計画している。展示が禁じられた世界各地の芸術作品を一堂に集めた展覧会を開き、検閲について問題提起するためだ。実業家は「市民は自分たちの自由に敏感になるべきだ」と訴える。

 計画しているのは、スペインのバルセロナにある映像関連企業「メディアプロ」の共同経営者タチョ・ベネト氏(62)。今月1日、同社で朝日新聞のインタビューに応じた。

 日本政府がトリエンナーレへの補助金不交付を決めたことについて、ベネト氏は「作品そのものの禁止は批判を浴びるので、補助金をやめることで間接的に働きかける。別の形の検閲だ」と批判した。

 ベネト氏が「表現の不自由展

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