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 政府は、空席となっている官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)の社長職に、元みずほ証券社長の横尾敬介氏を充てる人事を固めた。JICでは、高額報酬などをめぐって田中正明前社長らと所管官庁の経済産業省が対立し、民間出身の取締役9人全員が昨年末に辞任。その後、社長が空席の状況が続いていた。

 横尾氏は旧日本興業銀行出身で、2007年から11年までみずほ証券社長。経済同友会専務理事も務めた。

 JICは昨年9月、旧産業革新機構(現INCJ)を改組して発足した国内最大の官民ファンド。経営陣への高額の報酬制度が批判を浴び、制度の導入を容認していた経産省が報酬案を白紙撤回。反発する田中氏ら代表取締役4人、取締役会議長の坂根正弘氏ら5人の社外取締役が昨年末に一斉に辞任し、事実上の休止状態に陥っていた。政府は経営陣を刷新し、JICの立て直しを図る考えだ。