[PR]

 長唄による地踊りの規模で日本一を誇る藤枝大祭りが4日、静岡県藤枝市の飽波(あくなみ)神社周辺で始まった。3年に一度の開催。6日まで旧藤枝宿場町の商店街を奉納踊りと屋台の引き回しが行き交う。

 江戸時代、藤枝宿の屋台が神輿(みこし)渡御の行列に付き従ったのが起源とされる。明治時代に飽波神社の大祭となり、1916年に長唄家元の芳村伊十郎により、現在の形が整った。14地区が日本舞踊をアレンジした振り付けで、3曲以上の長唄の生演奏に合わせて踊る。奉納踊りは、踊り手の中心に立つ「手古舞(てこまい)」や祭り衣裳(いしょう)に江戸風の名残があり、今年、市の指定文化財となった。

 先陣を切って地踊りを披露した上伝馬地区の手古舞の一人、静岡市駿河区の大学生望月千裕さん(21)は日本舞踊の師匠に誘われて初参加。踊った後、「練習の3カ月間、地域のみなさんの指導や熱意に押され、頑張れた。やりがいがあった」と笑顔を見せた。(阿久沢悦子)