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 胃潰瘍(かいよう)や十二指腸潰瘍の治療に使われる薬「ラニチジン塩酸塩」に発がん性物質が含まれている可能性があるとして、厚生労働省は3日、薬を製造・販売する業者が自主回収を始めたと発表した。

 ラニチジン塩酸塩をめぐっては、欧州医薬品庁や米国食品医薬品局などが9月、製剤や原薬から発がん性物質の「NDMA」が微量に検出されたと発表。これを受け、厚労省は国内の製造・販売業者11社に、製品の分析を依頼していた。

 厚労省によると、原薬から微量のNDMAが検出された社もあり、3日までに9社が自主回収を始めたという。各社は「発がん性を示唆する事象は認められていない」「重篤な健康被害が発生したとの報告はない」としている。

 胃潰瘍などの治療薬は、ラニチジン塩酸塩を含まない薬も多くあり、厚労省は「現在のところ、自主回収で影響が出たという報告は入っていない」としている。