「帰りたくない」と逃走 空港の駐機場に侵入容疑で逮捕

小木雄太 福田祥史
[PR]

 成田空港駐機場に許可なく立ち入ったとして、千葉県警成田国際空港署は3日、航空法違反の疑いで、タイ国籍の自称清掃員ジャッガポン・ポンセナー容疑者(34)を逮捕し、発表した。入国を拒否されて帰国便に乗る寸前だったといい、航空機が往来する駐機場内を走って逃げようとしたとみられている。

 署によると、ジャッガポン容疑者は3日午後1時20分ごろ、成田空港第2旅客ターミナルビルの85番搭乗口付近にある緊急避難ドアから、駐機場内に立ち入った疑いがある。

 1日にタイから成田空港に着いたが、入国審査で不審な点があるとして入国を拒否され、退去命令を受けて帰国することになっていた。「タイに帰りたくなかったので、滑走路近くの道路に入った」と容疑を認めているという。

 ジャッガポン容疑者は、第2ターミナルから第3ターミナル方向に400メートルほど離れた駐機場区域の中ほどで、異変に気づいた地上作業員に制止された。成田国際空港会社によると、当時周囲に航空機はなかったが、途中には、駐機場と滑走路を行き来する航空機の地上走行路があり、これを横切る形で走っていた。(小木雄太、福田祥史)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません