吉野彰さん(71)が育ったのは大阪府吹田市。今は万博記念公園や宅地が整備されているが、戦後ほどない幼少期は、竹やぶだらけだった。よくトンボをとって遊んだという。化学に興味を持ったのは、小学生の時だった。
4年生のとき新任の女性の先生が担任になった。学生時代に化学を専攻していたという先生が1冊の本を薦めてくれた。英国の科学者ファラデーの「ロウソクの科学」だった。
「ロウソクはなぜ燃えるのか、炎はなぜ黄色いのかといった内容で、子ども心に化学はおもしろそうだなと思った」。9日の会見で、吉野さんは語った。
「好きこそものの上手なれ、ではないが、子どもが関心を持つとどんどん得意になるんです」。身の回りの素材で「実験」に熱が入った。トイレの洗浄用に置いてある塩酸を、近くで拾った鉄の塊にかけてはボコボコと出る泡を見て、面白がったという。
好きが高じて、化学が得意科目…
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