サモアの人口、鳥取市とほぼ同じ 代表の半数NZ生まれ
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で5日に日本代表と対戦するサモアは、ニュージーランド(NZ)から北に2300キロほどの南太平洋地域に位置する小さな島国だ。人口は約20万人で、甲府市や鳥取市と同じくらい。面積は2830平方キロメートルで、神奈川県より少し大きい。
ポリネシアの伝統を守る国としても知られる。伝統的に音楽やダンスも盛ん。代表チームでも「バスの中では音楽や歌声が響いている」(ジャクソン監督)という。独特の文化的慣習である「マタイ」という首長制度を持っており、国家元首は代表的な4部族の長の中から選ばれる。
ラグビーW杯では初出場の1991年大会で快進撃で8強入り。それ以降今回まで、8大会連続出場だ。ラグビーが盛んなのは、NZとの深い縁がある。
サモアは第1次大戦前まではドイツの植民地だったが、ドイツが第1次世界大戦に敗れ、NZの統治下に置かれた。
62年に独立したが、経済面でのNZとのつながりは強く、多くのサモア人が仕事を求め、NZで暮らしている。サモア代表のW杯登録メンバー31人のうち16人がNZ生まれ。王者と同じ土壌でラグビーに親しんできた。NZなど国外に暮らす人からの仕送りが国の大事な収入源になっている。
太平洋諸国と日本の経済関係…