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 中東で続く政治対立は、スポーツ界に「イスラエル・ボイコット」と呼ばれる慣習をもたらし、選手を悩ませている。来年に迫った東京五輪にも影を落としかねない。(エルサレム=高野遼)

 8月に東京で開かれた柔道の世界選手権。男子81キロ級で前回大会王者のサイード・モラエイ選手は、葛藤に涙を浮かべていた。

 国際柔道連盟(IJF)によると、モラエイ選手が勝ち進むにつれ、母国イランから「棄権するように」と何度も指示が出ていた。イランの「敵」であるイスラエルの選手との対戦を避けるためだ。

 指示に逆らい、モラエイ選手は準決勝まで勝ち上がった。圧力は露骨になった。「家族の自宅には治安部隊がいるぞ」

 モラエイ選手は準決勝で敗れた…

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