タトゥー入浴OK? ラグビーW杯、温泉地で割れる対応
臼井昭仁 辻健治 原田悠自 宮野拓也 菅沼遼
タトゥー(入れ墨)を慣習として受け継いできた地域からの出場チームが多いラグビー・ワールドカップ(W杯)。日本開催を機に、タトゥーがある選手や観客の入浴を受け入れるか、各地の温泉施設で対応が分かれている。
12のW杯会場の一つ、豊田スタジアムのある愛知県豊田市。市郊外の猿投(さなげ)温泉「ホテル金泉閣」(同市加納町)はこれまでタトゥーのある客の入浴を認めてこなかったが、W杯期間中(9月20日~11月2日)、外国籍の宿泊客に限って入浴を認めている。支配人の墨岡弘明さん(57)は「『他のお客様が不安に思うかもしれない』との声は内部にあったが、タトゥーを文化とする国があり、世界的な大会を地元から盛り上げたい思いもあった」と説明する。
同スタジアムで試合があった今月12日までの間、外国からの予約客は30人ほど。ホームページで告知し、館内の掲示板に貼り紙もした。フロントで宿泊客に説明もしている。W杯後の対応は「白紙」という。
一方、市内の施設の大半は、従来通りの「お断り」の姿勢を変えていない。
同スタジアムから車で約1時…