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(5日、ラグビー・ワールドカップ 日本38-19サモア)

 日本のCTBラファエレに特別な瞬間がやってきた。サモア生まれのニュージーランド(NZ)育ち。前半27分、左サイドでパスを受けると、タックルを受けながらゴールに飛び込んだ。母国を相手に、この試合初めてのトライで試合の流れを引き寄せた。

 関東大学リーグ戦2部チームの山梨学院大に勧誘され、「自立心を養いたい」と来日した。トップリーグに入り、家族を養いたいという目標もあった。

 最初に面食らったのは気候だ。「山梨は夏は暑くて、冬は極寒」。NZと違う日本の練習方法に戸惑った。当時の監督だった吉田浩二さんは「下級生の頃は自分本位のプレーで試合を壊すこともあった」と振り返る。ただ、技術の習得にどんよくで日本語の授業と授業の合間に、ひとりゴールキックの練習に励んだ。

 日本代表を目指そうと思ったのは4年前、日本が金星を挙げた南アフリカ戦だ。「高校の先輩だったツイの活躍がうれしかった」

 そして桜のジャージーを着た。試合後、「特別な試合だった。家族はもちろん、日本を応援してくれたよ」と笑った。