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 女子テニスの大坂なおみ(日清食品)が4日、次世代を担う期待を背負う全米オープン優勝経験者同士の初対決を逆転で制した。

 北京で行われている中国オープン女子シングルス準々決勝で、第4シードの世界ランキング4位、大坂は先の全米オープンで初優勝した第5シードのビアンカ・アンドレースク(カナダ)に5―7、6―3、6―4で逆転勝ち。女子ツアーを統括するWTAによると、大坂は年間成績上位8人で争うシーズン最終戦のWTAファイナル(10月27日開幕、中国・深圳)の出場が確定した。

 大坂の辛抱が最後に実った。第1セットでいきなり1―5とリードされながら、5―5と一度は追いつく粘りを見せた。このセットを失い、第2セットも先にブレークを許す窮地からよみがえった。対戦したアンドレースクはツアー17連勝中で、しかもトップ10選手には生涯、8勝無敗と向かうところ敵なしの勢い。

 そんな新鋭の強打に対し、重心を低く構えて丁寧に返し続け、ときに強打を見舞った。第2セットを奪い返し、最終セットは要所でバックハンドのストレートの決定打。そして3度目のマッチポイントをサービスエースで締めた。

 「新旧女王の激突」という表現は、誤解を招きがちだ。今年の全米を制したアンドレースクは19歳で、昨年初優勝した大坂も、まだ21歳。WTA公式サイトによると、アンドレースクは2時間を超す激闘を振り返り、「たぶん、これからもこのような試合をたくさん戦うと思う」と予言した。大坂は、彼女らしく「聞いて、もう彼女とは試合をしなくていい。一度で良い」と冗談を交えつつ、「でも、いずれ対戦することになる。私は自分より若い選手が活躍するのは好き。モチベーションを与えてくれるし、自分もできると思わせてくれるから」。38歳のセリーナ・ウィリアムズ(米)を昨年、今年と全米決勝で破った2人のライバル物語が幕を開けた。(稲垣康介)