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 31年ぶりの商業捕鯨再開で、3カ月ぶりに基地の下関市へ帰港した母船「日新丸」に積んでいた鯨肉の陸揚げ作業が5日、下関港で始まった。操業した共同船舶(東京)は製品の一部を報道陣に公開し、肉質の良さをアピールした。

 東北の三陸沖や北海道・釧路沖合で捕獲したクジラを船内で加工処理した製品約1060トン分を陸揚げする。7月末にいったん仙台港で荷下ろしした際は生肉もあったが、今回は用意していない。製品はすべて下関市内の冷蔵庫に保管され、11月半ばにも市場に流通する予定だ。

 公開されたのはニタリクジラの製品で、刺し身などにする赤肉、ベーコンの原料となる畝須(うねす)など4品目。クセが強く不人気といわれるが、共同船舶営業部チーフの淀野健太さん(34)は「全体的に脂がのっておいしい」。調査項目が減って生産スピードがアップしたことや殺菌処理の効果もあり、品質が向上したという。淀野さんは「クジラのイメージを刷新できるのでは」と期待を込めた。(貞松慎二郎