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経世彩民 津阪直樹の目

 9月18日の夕方、英国第2の都市バーミンガム。寄付で集まった食料を無料で配る「フードバンク」が開かれていた。

 「おむつが欲しい」「パスタをたくさん入れて」――。空っぽの大きな買い物袋を手に、列をつくっていた人々が希望を伝え、ボランティアが袋に物を詰めていく。

 「貧困に苦しむ人の健康や生活は年々ひどくなっている」というのが、バーミンガムで約30年にわたって貧困層の支援にあたってきたソーシャルワーカー、エディー・オハラさん(55)の実感だ。

相対的貧困 子どもは3人に1人

 欧州連合(EU)から離脱する「ブレグジット」に揺れる英国。その足元で、貧困が広がる。

経済という言葉の語源「経世済民」には「世をおさめ、民をすくう」という意味があります。原則、毎週火曜朝に配信するコラム「経世彩民」では、記者が日々の取材を経て思うこと、伝えたいことを色とりどりの視点でつづっていきます。

 英最大のフードバンク「トラッセル・トラスト」によると、2018年に配った食料は160万セット。1997年の設立以来もっとも多く、この5年で73%も増えた。利用者の多くは、無職というよりも仕事を持っている人、いわゆるワーキングプアだという。

 英政府の直近の統計によると、英国民の約4人に1人は相対的貧困者(住居費を除いた可処分所得の中央値の60%未満の低所得)。子どもはもっとひどく約3人に1人だ。

 経済大国の英国で、なぜこれほど貧困に苦しむ人がいるのか。

 多くの人がその原因に挙げるの…

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