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 弘法大師(空海)が修行中に仏像3体を彫ったという伝承の岩穴「仏棚(ほとけだな)」がある奈良県天川村籠山(こもりやま)のふもとで、道しるべの「弘法大師霊跡仏棚へ」が建立された。7日、地元の人や僧侶ら約25人が集い、除幕した。

 道しるべは高さ約2メートルの御影石。村西部の「すずかけの道」(県道高野天川線)沿いに立つ。高野山(和歌山県)と同村の大峯山(おおみねさん)を弘法大師が行き来したというかつての巡礼の道だ。仏棚は道しるべから約3キロの山中にあり、車を途中で降り、徒歩約1時間で到着できるという。

 仏棚は間口が1メートルほど、奥行きは2メートル余り。大師像がまつられ、古くから信仰の対象だったが、地元でも知る人がほとんどいなくなった。僧侶らの奉仕団体「大峰山ボランティア『峰の友』」と地元住民らが2年前、高野山開創1200年を記念し、大師像を建立して安置。さらに、ふもとに道しるべを置いて後世にしっかりと継承することにした。

 峰の友代表で高野山真言宗龍象寺(りゅうぞうじ)(奈良市)の浅井證善(しょうぜん)住職(73)は「多くの人にお参りしていただき、霊跡を長く大切にしていきたい」と話した。(福田純也)