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(7日、プロ野球CS第1ステージ 阪神2―1DeNA)

 阪神の足のスペシャリストが、嫌なムードを切り裂いた。植田だ。

 先制しながら七回に失策で追いつかれた。その直後の八回だった。1死から高山が死球で出塁すると、代走に送られた。

 次打者・梅野の初球。左腕エスコバーのモーションを盗み、完璧なスタートを切った。前日に盗塁を失敗していたが「絶対にやり返してやろう」と果敢に攻めた。見事に二盗成功。暴投で三進した。そして、梅野が中飛を打ち上げる。打球はやや浅かったが「スタートを切れる距離」。俊足の23歳はスライディングをするまでもなく、犠飛で決勝のホームを踏んだ。

 引き分けなら、シーズン上位のDeNAが最終Sに進む。勝つしかない第3戦。矢野監督は迷わずカードを切っていった。前日まで好機で凡退を繰り返していた大山を先発から外し、木浪や高山を起用。先発投手の高橋遥は三回まで1安打無失点だったが、四回から継投に切り替えた。勝ち越すと守護神・藤川を八回からつぎ込み、2イニングを投げさせた。植田の起用もここが勝負どころと見て、決断した。

 試合後、矢野監督は「選手がすごい」と繰り返した。ただ、「うちは現状では強いチームになれていない」とも。発展途上のチームはいま、戦いながら強くなっている。さらなる「下克上」を目指し、東京へ乗り込む。(辻隆徳)

 梅野(神) 八回に決勝打とな…

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