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 目を見開き、雄たけびをあげ、体をたたき、舌を出す。ラグビー・ワールドカップ(W杯)が盛り上がるにつれ、ニュージーランド(NZ)代表の「オールブラックス」が試合前に披露する民族舞踊の「ハカ」がすっかり有名になりました。披露される機会の多い踊りに「カ・マテ」というものがあります。「戦いの前」に相手を威嚇するイメージが強いですが、実際は「戦闘から逃げのびた男」の歌です。南太平洋の多くの国々でも独自の似た踊りがあるようで、国ごとの伝統舞踊の由来や意味を専門家に尋ねました。

 世界的にも有名とされる「ハカ」は、NZの先住民族マオリの民族舞踊です。同様に、南太平洋のフィジーでは「ジンビ」、トンガでは「シピ・タウ」、サモアでは「シバ・タウ」といった踊りがあるそうです。フィジーを中心にオセアニア研究をしている国立民族学博物館(大阪)の丹羽典生准教授(社会人類学)は、「こうした先住民族の踊りは、国によって違い、さらに同じ先住民でも部族ごとに違います」と話します。丹羽さんによると、NZマオリのものだけでも数えられるだけで100を超え、オールブラックスは自分たち専用の「カパ・オ・パンゴ(マオリ語で「黒い集団」)」を持っています。スポーツチームごとに独自に作られることもあり、「実際はいくつあるのかわからないほど」と言います。

ガンバッテ…ではなく 生きる男の喜びうたう

 NZの「ハカ」でも一番有名な「カ・マテ」。インターネット上では「ガンバッテ、ガンバッテと聞こえる!」と話題です。この踊りはどういう経緯で生まれたのでしょう。マオリの伝統を研究する神戸大学大学院国際文化学研究科の土井冬樹さん(文化人類学)が解説してくれました。

 土井さんは由来として、マオリ…

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