[PR]

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事に抗議活動をしていた芥川賞作家の目取真(めどるま)俊さん(59)=名護市=が、不当に身柄を拘束されたとして国に損害賠償を求めた控訴審で、福岡高裁那覇支部は7日、目取真さんの控訴を棄却した。国に8万円の支払いを命じ、最初に身柄を拘束した米軍の違法性などは認めなかった一審・那覇地裁判決を支持した。目取真さんは上告する考え。

 今回の判決によると、目取真さんが2016年4月、臨時制限区域に入り米軍に拘束された後、海保が身柄を引き受けるまで約8時間かかったことを「合理的な理由がない」と判断。その後に刑事特別法違反容疑で緊急逮捕したことと合わせて海保の対応を違法と認定した。緊急逮捕後、目取真さんは不起訴になっていた。

 目取真さんは米軍が令状なしで身柄拘束したことの違法性などを訴えて控訴していた。だが、大久保正道裁判長は「米軍による現行犯的身柄拘束は、必要性・緊急性が高いといえる点で現行犯逮捕と同様に考えられ、どの国の主権によってされたものであるかによって異なるものではない」とした。目取真さんは判決後、「海保が遅ければ米軍はいつまでも拘束していいのか。米軍にははるかに特権的地位がある」と批判した。