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 付け人に対する暴力行為などで日本相撲協会から自主的に引退を促されている十両の貴ノ富士(22)=千賀ノ浦部屋=が、先月27日から部屋に戻らず、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)からの電話にも出ない状態であることがわかった。貴ノ富士に部屋での謹慎を命じている協会も所在を確認できておらず、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は7日、「組織の一人として社会通念上、決まり事は守らないといけないと思う」と述べた。

 貴ノ富士は先月27日に記者会見を開き、「処分があまりに重く、受け入れられない」と現役続行を訴え、その日から一度も部屋に戻っていない。協会が意向を確かめるために面談を求めても、「弁護士が対応するから自分は行かない」と千賀ノ浦親方を通じて返答してきたという。先月30日からは、その師匠の電話にも出ない状態が続いている。

 協会は貴ノ富士の代理人の弁護士と調整し、今月3日に弁護士同席で面談を開くことが決まっていた。しかし、これも当日の1時間半前になって断りの連絡が入り、結局は実現しなかった。その後、貴ノ富士側は11日までに文書で自身の意向を示すことを協会に通知してきたという。文書では協会の理事会が決議した自主引退を受けるのか、拒むのか、進退に関する判断を示すとみられるが、芝田山広報部長は「いまだに意思確認ができず、残念に思っている」と語った。