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 愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(津田大介芸術監督)で、中止となっていた企画展「表現の不自由展・その後」について、芸術祭実行委会長の大村秀章・愛知県知事は8日午後から企画展を再開する方針を固めた。企画展の展示を巡っては脅迫などが相次ぎ、8月1日の開始から3日間で中止となっていた。

 企画展は、慰安婦を表現する少女像や昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品など16作家の23作品を展示。県などに放火を示唆する内容のファクスやテロ予告のメールを含む抗議が殺到し、中止となった。

 県が設けた有識者による検証委員会は9月25日、「条件が整い次第速やかに再開すべきだ」などとする中間報告を公表。大村氏は脅迫などのリスク回避策を講じた上で、10月14日までの会期中に再開を目指す考えを表明し、芸術祭実行委と、作家との間に入る企画展実行委が展示方法などについて協議していた。

 企画展の実行委員会は、再開を求めた仮処分を名古屋地裁に申し立てていたが、6~8日の再開を前提に協議を進めることで芸術祭実行委側と合意。再開について、①犯罪や混乱を誘発しないように双方協力する②安全維持のため事前予約の整理券方式とする③開会時のキュレーション(展示内容)と一貫性を保持し、必要に応じて(来場者に)エデュケーションプログラムなどを別途実施する④県庁は来場者に(県の検証委員会の)中間報告の内容などをあらかじめ伝える――の四つの条件の下で協議を続けてきた。