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 今年のノーベル医学生理学賞には細胞の低酸素応答について解明した、英米の3人の受賞が決まりました。生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一さんに研究の意義について解説してもらいました。

 ノーベル医学生理学賞は文字どおり「メディスン」(医学)か「フィジオロジー」(生理学)が対象になっています。世の中に役に立つことに貢献した医学の研究と、生命現象全体の基礎的な仕組みを明らかにした生理学の研究が、割とバランスよく選ばれてきました。今年は生理学分野でした。

 昨年の本庶佑・京都大特別教授と米国のジェームズ・アリソン博士の免疫チェックポイント阻害剤は医学、その前の体内時計や大隅良典・東京工大栄誉教授のオートファジーは生理学、大村智・北里大学特別栄誉教授は抗マラリア薬ということで医学分野でした。

 生理学で比較的評価されることが多いのは細胞生物学です。なぜなら、細胞が生命の基本単位で、細胞は細胞からしか出来てこない。細胞の成り立ちや仕組みを明らかにするということが、まさに生理学の王道だからです。

酸素が少なくなると動き出す監視役

 今回の研究は、酸素が少なくなったとき、いかに細胞が対応するかを明らかにしたものです。HIFという酸素の監視役となっているたんぱく質が発見されました。しかし、HIFは酸素があるときでも常に生産され、常に分解されていました。一見すると無駄に見えます。

 ところが、酸素が少なくなると…

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