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 地形に合わせてするすると体の形を変える「蛇」と、実体はないのに確かに存在する「音」。最先端テクノロジーを使って、形の定まらない「美術」のあり方を試みる作品がそろう屋外展覧会が岡山と香川で開かれている。瀬戸内国際芸術祭2019の秋会期も開催中で、瀬戸内エリアは屋外芸術イベント真っ盛りだ。

 「決まることのないフィクション。すべて宙に浮かんだ状態として存在し、常に変容していく」。岡山市で3年ごとに開かれる国際現代美術展・岡山芸術交流。「もし蛇が」という抽象的なタイトルを掲げ、9カ国18組の作家を迎えた今展を、アーティスティックディレクターのピエール・ユイグはそう説明する。

 会場の一つ、旧内山下(うちさんげ)小学校の校庭に残る土俵には、古来、生死や健康、薬の象徴とされた「蛇」がすむ。パメラ・ローゼンクランツの「癒すもの(水域)」では、アルゴリズムで制御された蛇が時おり鑑賞者の持つカメラなどの電子音に反応して動き、舌をチラつかせるように頭部のLEDを点滅させる。

 教室では、死を免れない人類が不死身の人々を人質にとった未来世界を描くファビアン・ジロー&ラファエル・シボーニのパフォーマンス映画と、撮影に使われたオブジェが展示されている。マシュー・バーニーがユイグとコラボレーションした「タイトル未定」では、エッチングの施された銅板が電解液の水槽に浸され、めっき加工され続けることで徐々に姿を変えていく。

 体育館では、タレク・アトウィがオリジナルの楽器群によるインスタレーションを展開。天井に設置されたフェルナンド・オルテガの誘蛾(ゆうが)灯は、虫が当たって感電死した瞬間に数秒間、停電する。校庭のプールサイドを彩るのは、時間帯によって花の色が変わるよう遺伝子操作された特殊なアサガオ。作者のシーン・ラスペットは、人工肉の培養に使われる細胞や超低温で栽培されたバナナなどを使った弁当を近くのカフェで、数量限定で販売している。

 林原美術館では、アプリを参加…

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