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 宮沢りえが、約1年半ぶりとなる舞台で、忌まわしい過去の記憶と向き合う女性の役に挑んでいる。南米チリの軍事独裁政権による弾圧を背景にした「死と乙女」(アリエル・ドーフマン作、浦辺千鶴訳)。「良い意味で、毎日歯車が『狂う』。そのきれいではない感じが、この芝居のリアリティー」と語る、男女3人の心理サスペンスだ。

 95分間ほぼ出ずっぱり、かつ膨大なセリフの役は、それだけでも俳優に多くを要求する。さらに「過去のつらい経験が『骨』となり自分の中に存在しているから、なかなか自由になれないというか……」。「でも表現として、あまり力を入れすぎても、お客さんが疲れちゃう。そのバランスです」とほほえむ。

 独裁政権から民主政権に移行して間もない国で、ポーリーナ(宮沢)は、治安警察に受けた拷問のトラウマに苦しんでいる。共に闘った弁護士の夫(堤真一)が、旧政権の罪を暴く委員会のメンバーに選ばれた夜、家に連れ帰った医師(段田安則)の声を聞き、彼女は衝撃を受ける。かつて、自身を監禁し、シューベルトの「死と乙女」の調べと共に陵辱した男の声と同じだったからだ――。

 彼女の激しい追及に対し、潔白…

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