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 イタリア最南端のランペドゥーサ島沖で7日未明、地中海を渡って欧州に向かう難民・移民が乗った小型船が転覆した。イタリアメディアによると、22人が同国の沿岸警備隊などに救助されたが、女性13人が死亡した。小型船には約50人が乗っていたとみられ、子ども8人を含む20人以上が行方不明となっている。

 イタリアメディアによると、小型船は北アフリカのチュニジアを出発し、地中海を漂流中にイタリアの沿岸警備隊の巡視船に発見された。巡視船が救助活動を始めたところ、小型船は転覆。乗っていた人が片側に集まったため、バランスが崩れたとみられる。現場はランペドゥーサ島の約10キロ沖合で、事故当時、強風が吹き、海は荒れていたという。小型船に乗っていた人は全員、救命胴衣を着けていなかったという。

 ランペドゥーサ島は北アフリカのリビアやチュニジアを出発した難民船の目的地になっているが、途中で沈没するケースが相次いでいる。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、今年1月から今月7日までに地中海を渡った難民・移民は約6万5千人で、死亡したり、行方不明になったりした人は1041人に上るとみられる。(ローマ=河原田慎一)