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 公立福生病院(東京都福生市)で昨年8月、腎臓病患者の40代女性が人工透析治療をやめた後に死亡した問題で、女性の意思に反して治療を再開しなかったなどとして、遺族が病院を運営する福生病院組合に対し、慰謝料など2200万円の損害賠償を求める訴訟を近く東京地裁に起こす。

 原告側の代理人弁護士によると、提訴するのは女性の夫(52)と次男(21)。腎不全を患っていた女性は昨年8月の診察時、医師から人工透析を受けるか否かの選択肢を示され、受けないことに同意する文書に署名した。入院後、「苦しいので透析中止を撤回したい」と伝えたが、病院側は透析を再開せず、入院の2日後に亡くなった。

 原告側は、何度も撤回するよう伝えたのに病院側は応じなかったとして「患者を助ける義務を怠った」と訴えている。

 福生病院組合の代理人弁護士は「訴状を受け取り次第、内容を確認して対応を検討する」としている。(新屋絵理)