【動画】展示が再開された「表現の不自由展・その後」=川津陽一撮影
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 脅迫やテロ予告を含む抗議で中止に追い込まれた「表現の不自由展・その後」が66日ぶりに再開した。来場者を金属探知機で検査する異例ずくめの安全対策で再開にこぎつけたが、文化庁の芸術祭への補助金不交付といった対応の糸口が見えない問題は残ったままだ。

 8日午後2時過ぎからの不自由展再開に向け、会場の愛知芸術文化センターでは午前11時ごろから、リストバンド型の整理券を求める人が列をつくり始めた。1フロアに収まりきらず、行列は階上へ。熱気が立ち込め、「これは難しい」「汗が止まらない」との声があがった。整理券を求める人は初回で700人超。そこからコンピューターの無作為抽選があり、定員は1回30人、倍率23倍超となった。2回目も600人超が集まり、この日は計1358人が整理券を求めた。当選し鑑賞した名古屋市南区の男性会社員(56)は「何が問題かわからなかった。見ていない人がSNSで声をあげ、変な世の中だ」。

 8月に放火を示唆する内容のファクスやテロ予告のメールを含む抗議で中止されただけに、抽選方式も含めて来場者の安全確保が最優先された。

 当選者は手荷物を預けて金属探知機のチェックを受けた。警備員の姿が目立ち、展示中止後の愛知県の検証委員会の中間報告ではSNSでの拡散の問題が指摘されたため、入場前には拡散防止を求められた。

 あまりの物々しさに、静岡県浜松市から来た会社員男性(40)は、「みんなが固唾(かたず)をのんで作品を見ている雰囲気で緊張感があり、息苦しかった」と少し疲れた表情で話した。

 こうした厳戒態勢は、芸術祭実…

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