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 エフエム東京は8日、大きな損失を出していたデジタルラジオ放送「i(アイ)―dio(ディオ)」から撤退すると発表した。事業は関連会社が当面は継続するが、見通しは厳しい。損失を隠すための不正な株取引があったとして延期していた2019年3月期決算も発表し、同事業による特別損失101億円、連結の純損失83億円を計上した。

 i―dioは、音質がよく、映像も見られるデジタルラジオ。官民ファンドの産業革新投資機構などの支援を受け、16年から東京、大阪など大都市で放送を始め、19年4月の段階で全国7地域で放送していたが、専用端末が市販されていないなど不振にあえいでいた。総事業費は、設備投資や番組制作も含めて150億円に上るというが、回収不能になる見通しだ。

 同日記者会見を開いた黒坂修社長は、i―dioの赤字について、スマホの普及などが主因にあると認め「構想したときと現在では、メディア環境が大きく様変わりした。資金が不足する中、当社の赤字が想定を超えて大きくなった」と話した。6月の社長就任以降も、事業継続の道を探っていたが、財務的な限界でこれ以上の協議ができなくなったという。

 会見で黒坂社長は今後について…

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